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What you love, set it free. If it does not come back to you, it was never yours. If it come back to you, it was always yours.


by la-paz-paz-paz
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結婚記念日


今日は四回目の結婚記念日です。

最初は横浜のレストランでお座敷予約していたんですが、
先週あたりから娘が風邪でぐずついていたため、キャンセル。

結婚記念日_f0199940_1884418.jpg


病院に行っても、新型インフルの子たちが待合の外で倒れている状態で
怖気づいて帰ってきちゃったりしました…。

というわけで、今夜は地味にチーズフォンデュとなりました。じゃん。
チーズはまだ温めている途中なので写真外でがんす。

結婚記念日_f0199940_1881382.jpg


四度目の結婚記念日に思うこと。

夫と出会った19歳の秋、私は当時私立最高峰と言われた大学を捨てて
女子大を受験し直そうと本気で思っていた暗く悲しい時代でした。

下の記事の続きになるのですが、「男の子になりたい女の子」だった私は
大学生になって初めてのアイデンティティクライシスに陥ったのです。

女の子ばかりだった中学高校時代は、美醜も、「女の子らしい」気の利いたトークも、
彼氏がいるかいないかも、私自身の価値には全く関係のない世界でした。

一見男の子か女の子か分からない同級生たちが、そのままの形で愛され
特に特別な目では見られなかった時代でした。だから私も、そのままで良いのだと
とてものびやかに構えていました。(もちろん校則等は相当厳しくて、
反抗もしましたけどね。)

大学生になりました。

周りは予想以上にキレイな女の子たちばかりでした。誰が告白されただなんだという
今まで聞いたことのない話題が、話題の中心となるようになりました。

当時、私の「親友」と名乗っていた人物は、「moviは女の子同士だと素敵で
みんなに人気者なんだけど、正直男の子たちはみんなひいてるんだよね。」
といつもいつも私に警告してきました。

私は彼女が「親友」と名乗っている手前強いことも言えず、
けれども「男の子にひかれないためには」「男の子に嫌われないためには」
どうしたらいいのかも分からず、

初めて、自分自身のあるがままを受け入れられないという苦しい精神状態に
陥ることになりました。

大学一年生の夏休み、家から出ることが出来なくなりました。
「死にたい」と言って、毎日毎日泣いて過ごしました。

そのうちに、「親友」と名乗る人物が
「男の子たちがmoviを外して、旅行の計画を立てている」と連絡をしてきました。
「どうしたら私は男の子たちにそんなに嫌われなくなるの?」と激しく泣き崩れ、
「親友」と名乗る人物は、「女の子の間では、全然OKなのにねえ」と
また繰り返しました。

「親友」と名乗る人物、という風に書いているのは、後に彼女が親友でも何でもないと
彼女を親友と思っていたことで失ったものが沢山あったと気づき、
自分から彼女との縁を叩き切ったというイキサツがあるからなのですが。

仮面浪人、他大学受験を考えて、図書館でフラフラと世界史の
参考書を開いていた頃、突然出会ったのがある演劇サークルでした。

こういっちゃなんですが、明らかにちょっと変わった人たちの集まりで(笑
でもとにかく自己否定に自己否定を重ねていた私には、不思議な
居心地の良さを提供してくれる場所でした。

入った頃は、配役など期待していなかったのですが、
ある先輩が怪我をしてしまったということで、急遽私が代役に入ったのが
夫との出会いでした。

夫は私の兄の役で、私はどうしようもない兄を支える、気の強い妹役でした。

当時はまだ知らなかったことですが、夫は「もてない」「格好悪い」ということで
中学時代にかなり悪質なイジメにあい、人生を早々そこで諦めた人でした。
「男とか女とかどーでもええわ。自分が楽しければ。」な人でした。

だから、女の子を「女らしさ」の型にはめて見るのではなく
「人間として自分が付き合いやすいか否か」というだけで見る人でした。

演劇サークルに入って彼に出会ったときに、
それまでの死ぬかというぐらいの自己否定の苦しさを、一瞬で忘れたのを
覚えています。

「moviは頑張り屋さんだなあ」とか、「moviはすごいねえ」と
何の偏見もなくかけてくれる言葉が、私にとってはどれだけ救いになったか。

夫とお芝居を作り上げていくうちに、私は夫のことがどんどん好きになりました。
きっとこの人と結婚するのだろう、彼にしかきっと私のことは分からない、と
不思議な確信がありました。

その後、告白したんですけど撃沈しました(笑
今聞いたら、私の「親友」と名乗る人物が、私の側にベタベタいるのが
疎ましかったからだそうです(笑

「moviちゃん単品だったら、OKしようと思ってた。ああいうウソクサイ
人間に左右されているmoviちゃんを見るのが辛かった」と。

結局六年間片思いしましたが、いろいろあって付き合うことに
なりました。

私にとっては夫との四年間が、たったの四年間だったとは
どうして思えません。二人で支えあい、ぶつかりあい、
苦しいこと幸せなこと共にシェアしあってきた大切な四年間でした。

これからも、夫も私も娘も、そしてお腹の人も、
守られますように。

私の人生は夫が現れなければ、終わっていたかもしれません。
神様、本当にありがとう。
by la-paz-paz-paz | 2009-11-23 18:33 | 日々の糧