イクメンねぇ…
2010年 05月 24日
そろそろ横のモミアゲをお切り申し上げましょうかお嬢様!
近頃、寝てても座ってても息切れで苦しく、なんかいっときも休んだ気がしない日々。
週末とか、もう動く気もしない。少しずつ休日育児を夫に移行中だ。
最近は「イケメン」ならぬ「イクメン」(=育児するmen)が格好いいらしい。
定時で退社して家帰って育児するmen。子供が熱出したら、取引先に頭下げて
看病に帰ってくるmen。これが格好いい男なんだそうだ。
バーカ いってんじゃねえよ。マスメディアは相変わらず頭空っぽだな。
こういう男が格好いいっていう煽りを散々うけて、
夫婦で崩壊してしまったのが娘の産後だったよ。
この日本で、育児のために毎日定時で退社できるような会社なんて
相当特殊なんだよ。労働者の権利なんてないも同然なんだから。
それ以上に、世の中にはいろんな職種があり、いろんなワークスタイルがあり
いろんな育児「参加」の仕方があり、いろんな夫婦の価値観がありってことを
all 無視して、「これがトレンド~♪」と豪語するのがマスメディアのバカさ加減だと
社会学7年もやってて、肝心の自分が気づけなかったってのは恥ずかしいったらもう。
「イクメン」の例にあがってたトレンディな男ってのは
某スリングで有名な北極◎ろくま堂の営業担当さん。
毎日定時退社で、育児に積極的参加だそーな。
もうバカかアホかと。
うちの夫は大手IT企業のシステム担当。
動きの早いIT企業では、残業しないで業務こなすなんて無理。ええ絶対無理。
それ以前に、残業手当なしにまともな生活ははっきりいってできません。
うつ病管理期間中は夫は残業ができず、次の給料日まで数週間あるのに
銀行残高数万とかそんなんしょっちゅうでしたもの。ほっほっほ。
私にとって第二子を作るにあたって乗り越えるのが一番大変だったのがコレ。
つまり、世の中にはいろんな職種があって、
残念ながら夫が最も力を発揮できる職種が、
たまたま残業の多い職種だっただけだったってこと。
そして、夫のワークスタイルなりに「協力」できることをやってもらう、
たとえ平日の家事育児の大半が自分にふっかかってきたとしても
せめてノー残業デーには娘を風呂に入れてもらう、休日出勤はなるべくしない、
私が本当に調子悪いときはなんとか早く帰ってきてもらう、
それぐらいしてくれれば大満足じゃあないかとやっと思えたとき
夫婦の関係が大幅に改善した気がする。
ちょっと妊娠後期に入ってから精神的に良くなくて(単純に体が辛いので
イライラするのです)、産後の精神状態がものすごく気にかかるわけだが
娘の産後のように夫と毎日のようにいがみ合い、殴りあうようなことは
今回はもうないかな~と思っている。
これもカウンセラーさんと何度も何度もお話しして、
自分のなかで逡巡していたところに何かが開通したことだったんだけどね。
本当に第二子を作るまでの3年間は長かった。
身体ももちろん大変だったけど、自分の気持ちのいろんな部分を
いっぱいいっぱい整理しなくちゃならなかった。
もうあんな苦しい日々は、
次の子供のときにはないかな、と思う。
だから「イクメンがトレンディ」とか聞くと、
なんか猛烈に腹がたつのだ。
私の3年間は、こういうバカな煽りとの闘いだったから。
by la-paz-paz-paz
| 2010-05-24 21:17